映画「風の谷のナウシカ」(1984年、監督 宮崎駿)を2020年末のテレビ放送録画で見返しての感想です。 劇場公開時は「アニメージュ」連載の漫画版を読んでいたので、曲者のクロトワとか色々なエピソードが削られて断片つぎはぎ作品に見えたが、今になって見…
2020年回顧の最後。なるべく長期観点で振り返りたい。 なおポピュリズムは元々は米国ポピュリスト党(人民党、大衆党)など悪い意味はなく、大衆の支持を背景に大衆の希望を実現する面では民主主義的だ。ただしここでは、後に批判的に使われた悪い意味(大衆…
2020年は新型コロナ(COVID-19)が世界に蔓延したが、WHOの説明は実は正しく、中国は人道軽視の戦時対応し、日本政府は相変わらず場当たり的に見え、テレワークはグローバル社会では元々必要、との話です。 WHOなど国際機関への日本人の信頼性が大幅に下がった…
突然ですが2020年の政治や社会の振り返りシリーズです。政治の話題は、右派と左派が一方的に相手を批判する事が多いけど、単なるウォッチャーとしては現時点の個々の賛否より、定点観測的に一定期間の動向を見る事が重要かと思ってます。(最終更新 2021/1/7)…
前回書いた「博士の異常な愛情」の次はやはりこれ。「時計じかけのオレンジ」(1971年、監督 スタンリー・キューブリック)。 多くの記事やブログで紹介の通り、美しい音楽に合わせた暴力シーンが衝撃的なキューブリック監督映画だが、見返して感じた事をい…
U-NEXT解約前に古い映画を再鑑賞してる。U-NEXTに特に不満は無いが、4 ユーザーIDあっても家族は見ないし、1人なら月額1990円は割高なので。 正式タイトルは「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」、鬼才キ…
「皇族は法律上は日本国民では無い」との伊吹氏発言が一部で話題だが、法律上は従来からの議論で両論ある。しかし「基本的人権を認めるべきなので日本国民」とか「パスポートがあれば日本国民」など、ちょっと変な話も見かけるので簡単に整理してみた。 まず…
個人的にブログを選んだり使ったりの感想です。 2002年以降の日本のブログ普及より以前は、個人単位のインターネット発信には自分のサイトを、HTML を覚えてゴリゴリ書くかホームページビルダーなどのツールを使って自分で管理運用するかだったから、便利に…
アニメ「ガールズ&パンツァー」のまとめ観の感想です。 TVシリーズ、「劇場版」、「最終章 1話」は既視なので、未視だったOVA「これが本当のアンティオ戦です!」、「総集編」、「最終章 2話」をU-NEXTで見た。時系列で「劇場版」、「最終章 1話」も見返した…
2020年10月に発生した日本学術会議の任命拒否問題で、関連しそうな法律の条文、判例、国会議事録などを客観資料(なるべく原文)を中心に、今更ながらまとめてみた。 日本学術会議法 日本学術会議法の制定時の国会答弁 日本国憲法 労働組合法 1983年2月24日 …
11/8 アメリカ大統領選でバイデンが勝利宣言した。トランプ陣営は「不正選挙」を主張して法廷闘争を行ったが、各報道機関の検証では根拠のある「大量不正」の情報は1件も確認できず、60件を超える訴訟は敗訴続出だが、フェイクニュースも多い。これらの訴訟…
アメリカ大統領選はまだ開票中だが、日本で話題のマスコミ予測、対中国、郵便投票について(日本時間 11/5 夜時点、最終追記 11/8) 事前のマスコミ予想は「バイデン優勢、勝利確率8割、トランプは激戦区のほとんどを取らないと厳しい。しかし民主党支持者は…
10月11日夜、大阪都構想の2度目の住民投票は再び否決された。大阪府民ではないが思う事を簡単に。 私は民主的な議論の結果なら、都道府県も憲法も天皇制も変更もあって自然と思う。民主主義の基本は人民主権だし、慎重さは必要だが、変更にも不作為にもリス…
2020年10月開始で4話放映済のアニメ「無能なナナ」は、原作漫画に忠実ながら安定感あるアニメ化で、ネタバレ無しで書きたい。 原作もアニメも話は同じで、どちらが先でも大丈夫だけど1話から見て欲しい。なおPV #1, #2 は詐欺(ネタバレ無し)なので大丈夫w …
東京・池袋チャイナタウンのフードコート「友誼食府」で担々麺を食べた。 池袋チャイナタウンは横浜中華街や新大久保韓国街より圧倒的に小さいが、元々華人向けでほとんど観光化されておらず、超お手軽な現地感覚が魅力だ。 以下の両店は 池袋駅を出てすぐの…
略称「かのかり」のアニメ1期は12話で終了した。お下品半分で偶然/ご都合連続のナンパな話ながら、原作のイメージを活かしてOPも秀逸で2期も決定と色々魅力的でした。 まずは原作漫画のタッチを残した(アニメというよりイラストな)透明感ある瞳のキャラが…
前回(東証システム障害とITシステム)の続きです。続きを書くつもりは無かったが、あまりに赤面な発言を見てしまったので。 10/2に以下記事が出ていた。国民民主党党首の玉木氏の変なツイートを指摘し、会見を行った東証のトップを評価した、非常にまともな…
映画「TENET テネット」(2020公開)見た。軽いネタバレあり。 クリストファー・ノーラン監督が「ダークナイト」で見せた、表情を抑えたアップ連続での観客が窒息しそうな息詰まるダークな人間描写は健在だった。 前回作「ダンケルク」では得意の主観映像と違…
2020/10/1 東証の売買システムが終日停止した。当日は四半期初日で、中国や韓国の証券取引所も休みのために時差共存の世界市場のうちアジア地域で値が付かない深刻な影響になったようだ。 現時点、原因は共有ディスク装置1号機のメモリ故障(恐らくキャッシ…
菅内閣成立前に書いた前回の「デジタル庁は天下の愚策」の続編です。 前回の要点は 行政IT化が進まない原因は各省庁の「文化」 デジタル庁では原因解消せず屋上屋、マイナンバー推進に矮小化 e-Japan戦略など電子政府/IT産業推進は長年大失敗 今回の要点は以…
2020/9/16 菅(すが)内閣発足に10の感想。 官房長官から総理は、福田康夫首相の例など突然の辞任表明の混乱回避/政策継続には自然。しかし各派閥の雪崩的支持の背景は、派閥が強いのではなく派閥弱体化と思う(主体性より勝ち馬殺到)。自民党の保守勢力連…
自民党総裁選の各候補者からデジタル庁/データ庁/DX推進委員会などが提唱されている。IT関係者としては、行政のIT推進は必要だが新省庁設立は愚策と思う。 まとめると 日本の行政はIT後進国(IT推進が必要) しかしITはただの道具(現状の原因は各省庁の文化…
広島国際アニメーション・フェスティバルは、今年のオンライン開催で最後(打ち切り)のようです。 前回ブログ(広島アニメフェスの最後)に続いて各記事やネットの反応を見返してみました(最終更新 2022/5/27)。 広島アニメフェス2020の唐突な終了 オンラ…
2020/8/30 に掲載された中川右介氏の記事「アニメ業界の低賃金は手塚治虫のせいなのか? 見えてきた意外な真実 - 虫プロは「高賃金」だった!」は論点がずれてると思う(敬称略。最終更新 9/3 20:30)。 まとめると 中川氏の記事は「1989年の宮崎駿による手…
2020/8/28 安部首相が辞任表明した。2回目だが体調なら仕方ない。安部政権の特色を10のワードで振り返りたい(敬称略)。 改革路線。第一次安倍政権は小泉改革継承を掲げて始まった。しかし田中角栄の列島改造、中曽根の民営民活、小泉の郵政改革などと比べ…
三浦瑠麗氏の主張「日本に平和のための徴兵制を」が、ハッシュタグ #Amazonプライム解約運動 で改めて話題に。氏の主張はそれほど特異ではないが雑に思える。(最終更新 8/20) 三浦瑠麗氏の主張 民主主義との関係 三浦氏の主張の問題点 三浦瑠麗氏の主張 まず…
広島国際アニメーション・フェスティバルは2020年の第18回を新型コロナ対応でオンライン開催中ですが、次回2022年より芸術祭に一新、更に従来体制は今回が最後と報道された。私は数回ほど個人参加しただけですが、あれこれ書いてみたい。(最終更新 8/23) 今…
8月2日放映の「半沢直樹 3話」のITセキュリティがネットで突っ込み多発だが、IT最新セキュリティの観点から作品を擁護したい。 パスワード誤入力3回アウトなのにブルート・フォース・アタック? バックドアを後から仕込む? 半沢のパスワードが脆弱すぎ! パ…
ディズニーの戦争プロパガンダ・アニメーション作品について。 「総統の顔」("Der Fuehrer's Face" 1943 約8分) 空軍力の勝利("Victory Throuth Air Power" 1943 約66分) 理性と感情("Reason and Emotion" 約9分) おまけ 第2次世界大戦は総力戦で各国で国策…
劇場アニメ「リズと青い鳥」(2018年)は「響け! ユーフォニアム」シリーズ(TV 1,2期、劇場版 1,2)のスピンオフ作品で、無口なみぞれと良く喋る希美(のぞみ)の2人を描いた映画的な佳作だった。 U-NEXTで2か月前の別料金から「見放題」(標準料金のみ)に…