らびっとブログ

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上映会 (7/11 芝山努特集:つるのすごもり、アニメ落語館 2・3、二死満塁)

2026/7/11(土) 動画倶楽部 第16回 16ミリフィルム上映会(at 都立多摩図書館)の感想です(最終更新 2026/7/12)。

 

今年3月に亡くなられた演出家の芝山努氏の作品特集ですが、残念ながら当日は体調すぐれず注意力おちていたかも。

 

1.つるのすごもり (1971、原作:タカクラ・テル、演出・作監:斎藤和男(芝山努)、作画:近藤喜文、17分)

鑑賞2回目。1955~1975年の長いベトナム戦争で米国側も厭戦と撤退気運が高まった頃の作品で、冒頭に「自主製作第一作」と出る。鶴たちが平和に暮らし雛を育てている島に鷲達が襲来するが、最後は団結して逆襲し追い払う。セリフは無く鳥の声や翼の音だけなのが良く、「費用は製作労働者達で自前したプロレタリア文学作品」にも見える。

 

ただ鷲の攻撃は通常の食物連鎖の捕食にも見えて、特に「帝国主義 v.s. 民族独立」の構図には見えず、この展開で良いのか疑問は沸く。また終始鳥達が飛び交う作画は明らかに労作だが、バンクもあり特段に秀逸な作画にも見えない。

 

 

2.アニメ落語館
 ・第二巻 お血脈 (1990、構成・演出:須田裕美子、キャラクター:芝山努、作画:藤森雅也、16分)

 ・第三巻 かぼちゃ屋 (1992、演出:湯浅政明、作画:湯浅政明・関根昌之、21分)

落語の言い回しに慣れてない事もあり半分以上は聞き取れず、また話を視覚で説明してしまうと言葉を重ねる面白さが見えなくなってしまう面もあり、正直ピンと来なかった。

 

ただ「かぼちゃ屋」は、長棒で担いだかぼちゃ売りが、狭い路地で回転できず騒ぐという単純にアホな話で、水彩風で味を感じる狭い路地の感覚がビジュアル化できていて、これは良かった。

 

 

3.二死満塁 (ツーダンフルベース) (1982、原作:砂田弘、演出・作監:芝山努、65分) 

スポーツ物かと思ったら「悪い話には1回でも加わったら、実は実行してなくてもカモにされて延々と巻き上げられるから、ダメ!ゼッタイ!」な話だった。

 

まず「ど根性ガエル」のように通学路の途中に川やゴミ捨て場、河川敷のグラウンドの直前にはトンネルなど印象的な構図があって、通ると必ず出て来る地理的なリアリティが良い。多くの登場人物は善悪が混ざっているのも良い。

 

とはいえ気になったのは

  • 主人公のマドンナ役の友代だけ、声が下手だし性格が完全無欠で人間味が無いと思っていたら、声は「石川ひとみ」のアイドル枠だった。企画上のノイズか。
  • 「特別出演・長嶋茂雄」で、コーチと長嶋が同じ顔で最後に出会って顔を見合わせるのがオチだが、両方見ている主人公が似てるとも言わずに不自然。(単なる邪推だが、長嶋登場が売りの企画なのに本人セリフは短時間なので、顔だけ同じコーチをずっと出したのでは)
  • そもそもコーチが主人公の「自動車ではねたかも」告発を「かも、ということは、違う可能性も」などと安易に曖昧化して話を握り潰したのが大人として一番悪いのでは。
  • 最後に友人の母親が「車の色が違う」と市会議員を庇うが、純粋な道交法(救助義務)違反を「曖昧にするのが美学」は現在の価値観ではスッキリしない。少なくとも医療費と休業補償は払うべきだろう。

などなど。

 

ただ細かい疑問が色々出てくるのも、微妙な人間ドラマができてる裏返しでもあり、映像とともに印象に残った。

 

4.プログラムの「コラム」

毎回受付で配られるプログラムに今回は、スタッフ側の望月智充監督の「コラム 『クレジットの記載形式について』 その1」があった。過去の慣習では同一人物は最低限しか表示されない(例えば監督は絵コンテには表示されない)との話で、つまりクレジット自体に加えて当時の記載基準も踏まえて確認しないと実際の役割分担は見えない、という事に思え、作品スタッフを語る上で重要なポイントに思える。

 

 

関連情報

当日のプログラムを含む動画倶楽部上映会の予定・履歴は以下をどうぞ。

■(参考)動画倶楽部 | 早稲田アニメーション同好会の記録(非公式)

 

 

簡単ですが以上です。

現存メインフレーム一覧(BIPROGY(UNISYS)撤退報道後)

* 2026/7/3のBIPROGY(UNISYS)撤退報道を反映しました。

 

現存メインフレーム一覧

現存するメインフレームのメーカーは世界で6社で、うち撤退表明済は2社(富士通、日立)、国内撤退方針報道が1社(BIPROGY(UNISYS))、継続表明済は2社(IBM、NEC)、残るアトス(ブル)は販売中ですが何年も新製品はありません。

 

現存メインフレーム一覧 (2026/6現在)
大分類 現製品(主なOS) 現状
IBM互換 IBM Z (z/OS, z/VM, Linux) 継続表明(2025) *1
富士通 GS21 (OSIV) 撤退予定(2035保守終了) *2
日立 AP10000 (VOS3) 撤退予定(2034保守終了) *3
非IBM互換 NEC ACOS (ACOS-4) 継続表明(2022) *4
Unisys ClearPath (OS2200, MCP) OS2200販売終了、MCP販売中 *5、撤退方針報道 *6
アトス BullSequana M series (GCOS7) 販売中 *7

 

各社の記事や公開情報は以下。

 

*1 IBM、AIとクラウド時代を支えるメインフレームの現在地--レガシーから未来基盤へ - ZDNET Japan (2025/9)

zシリーズは、先を見据えた開発ロードマップを用意していることでも知られる。6月に発売を開始したz17の発表時にも、次世代モデルの「IBM zNext」、さらにその先の「IBM zNext+1」「IBM zNext+2」と3世代先までのリリースが控える。zシリーズは約3年おきにリリースされているため、約10年先を見据えた開発が既にスタートしている計算だ。

 

*2 富士通は2030年のメインフレーム販売終了を表明済 (2022)

メインフレーム「GS21シリーズ」の製造と販売を終えるのは2030年度。その後も2035年まで既存顧客向けの保守を続ける。UNIXサーバー「SPARC M12」については、2029年度下期に製造と販売を終える。同じく保守を5年間続けて、2034年度に事業を終える。

 

*3 日立がメインフレーム撤退へ、「VOS3」販売終了 地銀勘定系も転換点 | 日経クロステック(xTECH) (2026)

メインフレーム向けOS「VOS3(Virtual-storage Operating System 3)」の販売・保守を終了する。販売は2027年11月に、保守は2034年12月に終了する。2035年には実質的にメインフレーム事業の終焉(しゅうえん)を迎える。

日立は2017年に当時販売していた大型のメインフレーム「AP8800E」を最後にハードウエアの開発を終了。以後は日本IBMからハードの提供を受ける形で販売を続けていた。 

(日立発表レター) AIを徹底活用し、お客さまの基幹システムのモダナイゼーションを加速 - Digital Highlights:デジタル:日立

VOS3 (*2) システムの販売を2027年11月、保守を2034年12月に終了します。

*2:Virtual-storage Operating System 3:日立の専用オペレーティングシステム(OS)

 

*4 NECのメインフレーム継続宣言 (2022)

「NEC 『ACOSシリーズ継続宣言』」を発表して顧客資産の継承・価値拡大を示しており、2022年6月30日に「ACOS-4」の最新版「i-PX AKATSUKI/A100」シリーズを発表したばかりだ。今後も宣言の通り、プラットフォームの継続強化を行う。

 

*5 Unisys ClearPath Server Series|BIPROGY株式会社

ClearPath Server は、BIPROGYが提供する、米国ユニシスが開発するエンタープライズサーバーの総称です。半世紀超に及ぶ長い歴史の中で培ってきたメインフレームのテクノロジを継承し、それを現代のビジネス環境に適合させたシステムです。提供プロダクト群として、OS2200モデルとMCPモデルを提供しています。

→OS2200(UNIVAC系、全5モデル)は「販売終了」、MCP(バローズ系、全2モデル)は販売中

 

*6 BIPROGYがメインフレームの販売・保守を終了へ、国内継続は日本IBMとNECの2社に | 日経クロステック(xTECH)

BIPROGYが国内で提供してきた米Unisys(ユニシス)製のメインフレームについて、販売・保守を終了する方針であることが日経クロステックの取材で2026年7月3日までに分かった。(略)現時点で、販売・保守の終了期限は定めていない。メインフレームの提供元である米Unisysはメインフレームの販売・保守を継続する。

 

*7 Mainframe Servers: BullSequana MH by Bull

Responsive mainframe for the next decade running on GCOS7 and Windows

→ BullSequana MH とGCOS7(GE、ハネウェル系)を販売中

 

 

過去のメインフレーム関係のブログ記事

 

以上です。

上映会 (5/9 こねこのらくがき/こねこのスタジオ/少年と子だぬき/九尾の狐と飛丸)

2026/5/9(土) 動画倶楽部 第15回 16ミリフィルム上映会(都立多摩図書館所蔵の4作品)の感想です(最終更新 2026/5/10)。

 

作品選定者によると「今回は特集にはならない作品をまとめただけ」のようですが、今回は「幻の作品」とも呼ばれる「九尾」目当ての方も多く、個人的にはどの作品も見応えありでした。(今回からブログのタイトルは主に作品名にしました。)

 

 

1.「こねこのらくがき」(1957、東映教育映画部、13分)

数回は観たが特にもりやすじ担当と言われる夢の列車に乗る前までのパートは優しいキャラと動きの極致で、猫がいたずらネズミを追うが「トムとジェリー」とは全く別の日常感と余韻が光る。セリフもなく、後の東映動画の新人研修用らしく「描いた絵が動き出す楽しさ」に溢れた作品。

 

 

2.「こねこのスタジオ」(1959、東映動画、19分)

2年後の続編で未来の全自動映画スタジオでのドタバタと子供受け要素満載だが、前作と同じキャラ達なのに絵柄も硬直的で実は個人的には好きになれない。

 

ただ上映後にスタッフのH氏から聞いた、「やぶにらみの暴君」(1951)のパースの効いた世界で動くキャラや、UPAのデザイン的なキャラの影響で、後の「ガリバーの宇宙旅行」(1965)にも繋がる、との説がなるほどでした。

 

 

3.「少年と子だぬき」(1992、童映社、13分)

日本人形アニメ先駆者の持永只仁の演出作品ながら全く知らなかったが、素朴な人形アニメでとても良かった。とはいえ殆どのシーンで人形の影も映り、何度も出る印象的な白い橋はロングやローアングルなどあらゆる構図で飽きさせず、自転車の背景に繰り返されるターンテーブル背景もガードレールや標識に少し変えたりと工夫が詰まっていた。

 

子だぬきの変化は最初から少年にバレてるが、変化が解けた後も「実は気づかぬふりをして普通に別れたのだろうか」などと観客が空想できる最後も楽しい。

 

 

4.「九尾の狐と飛丸」(1968、日本動画、81分)

ディズニーや東映動画の劇場長編アニメと並ぶ大作で、子供に媚びない意欲作ながらも、大手ではないためかソフト化もされず「幻の作品」と呼ばれるが、色々と考えさせられる凄い作品だった。なおフィルムの色はかなり良かったが音はやや聞き取れなかったところも。

 

初期テレビアニメ的な顔アップ多用の活劇から始まるが、やがて色彩を落とした時代物になり、子供向けの小動物や子役やギャグは一切無くまじめだが、幽玄シーンなど変化もあり飽きない。

 

と思っているとハイライトシーンは天を見上げる超巨大女神像の建造や剣を持った闘いと、一変してSFスペクタルか「赤影」かの超展開、そしてセリフの無い叙情的なラストは恋愛に始まり恋愛だけで終わる「シンデレラ」の結末真逆版のようでもあり、なんとも妖艶な快作だった。

 

多くの方の指摘のようにヒロイン玉藻は二面性持つ立場も黒髪ストレートのミステリアス美女の造形もヒルダを連想させ、もし「ホルスの大冒険」(1968)と公開が同年でなければ「後の方が真似」と言われそうだが、実際の制作はもちろん平行かと思う。

 

最後に「良くも悪くもアニメ素人の作った意欲作」な印象があり、大軍の移動や戦闘もまじめに全身作画するので中央のキャラしか描けず周囲が寂しいシーンが多いのだが、これらは構図やアップでごまかして良い気もするし、何十秒もの宙の浮遊は印象的だけど、全部作画なので凄い枚数を費やして、その煽りか別のシーンには繰り返し作画も見られたり。今から見ると「作画の使い方が変」だが、多分「既存アニメの手抜き手法に陥らない本格作品を作りたい」との志ゆえで、しかし結局は「作画及ばず」との結果でもあり、色々考えさせられた。

 

 

関連情報

当日のプログラムを含む動画倶楽部上映会の予定・履歴は以下をどうぞ。

■(参考)動画倶楽部 | 早稲田アニメーション同好会の記録(非公式)

 

 

(ご参考)図書館フィルムの上映方法

東京(多摩図書館)の例ですが、他もほぼ同じです。広げよう上映会の輪!

  1. 図書館の目録を見る「これを観たい!上映したい!」
  2. 3名で上映サークル結成(1名は都民)
  3. 1名(都民)が16ミリ映写機講習を受講(無料、1日)
  4. 図書館に団体登録(無料)
  5. フィルム・映写機・スクリーンを借出して上映会開催(教室や公民館。多摩図書館セミナールーム2は半日3800~5100円。簡易なら実働1名でも可能)

16ミリ映画フィルムの団体貸出

セミナールーム(貸出施設)

 

 

以上です。

上映会「動画倶楽部 第14回 せむしの仔馬(ソ連) 2本立て 」感想

2026/3/14(土) 上映会(2作品)の感想です(最終更新 2026/3/15)

 

ロシア民話のソ連時代のアニメ化で、手塚治虫にも大きな影響を与えた。オリジナル版とリメイク版の連続上映なの違いが判り面白かった。いずれも都立多摩図書館(旧日比谷図書館)所蔵の16ミリフィルムで各2巻。

 

1.「せむしのこうま」(1947、オリジナル版、58分)

フィルムは褪色で真っ赤だが、色以外の画質は良く、また音も良かった(音は貸出される映写機次第との説あり)。

「長靴をはいた猫」や「バヤヤ(王子)」のように、主人公のイワンが「せむしのこうま」の言う事を聞いて出世する話だが、主人公や兄弟はちょっとロトスコープ的なリアル風、城の王様達は昔の漫画映画風、そして金色の馬や火の鳥は露骨に手塚治虫アニメ風と、複数の絵柄と動きに描き分けられ、更に明るい舞台とおどろおどろしい暗い森の対比など、ディズニー「白雪姫」やグリモー「やぶにらみの暴君」も連想して、アニメーション映画の黎明期~普及期の構成とも思う。

 

手塚治虫も「火の鳥」はこのアニメが元としているが、このアニメではミステリアスな女神だけではなく、リンク先の絵のように少しひょうきんな顔もする。

手塚治虫はロシア(そのころはソビエト連邦という名前でした)で1947年製作、1949年3月に日本でも公開されたアニメ映画を見て、『せむしの仔馬』がすっかり好きになりました。ライフワークとなった『火の鳥』のキャラクターは本作に登場する脇役の火の鳥がルーツですし、最晩年のテレビアニメ作品『青いブリンク』も、この作品を換骨奪胎して現代風にしたものです。

手塚治虫オフィシャル - せむしのこうま

 

そして「東の国の姫」が異様に枚数をかけた妖艶なヒロイン描写でした。

 

 

2.「世界名作童話 せむしの仔馬」(1976、リメイク版、74分)

同じ制作スタジオ、同じ監督による29年後のリメイクで、絵柄も話も基本は同じだが、前作で少し唐突に感じた細かい展開が全て自然になっていて、さすがリメイクでした。具体的には、

  1. 主人公は音楽好きで、畑や馬手入や罠作成など少しは努力する描写
  2. 「せむしのこうま」と主人公は、地味な末っ子同士で友達になる
  3. 主人公達や王様達の描き分けも、ちょっと調和的に
  4. 「島のような動かないクジラ」エピソード追加で、スペクタクルシーン
  5. 主人公に誘拐される「東の国の姫」が「太陽の娘」とやや穏健に(翻訳の問題?)

 

そして何より多くの背景や映像が、どのカットのどの瞬間を拾っても絵本になるような美しさで見応えありました(オリジナル版は褪色で判らなかったのかもしれませんが)。

 

当日のパンフです(ただしオリジナル版の47分は正しくは 58分)



動画倶楽部の上映会の予定と履歴は以下をどうぞ。

■(参考)動画倶楽部 | 早稲田アニメーション同好会の記録(非公式)

 

以上です。

上映会「動画倶楽部 第13回 オムニバス一篇&ウォルター・ランツ 」感想

2026/1/17(土) 上映会(3特集・10作品)の感想です(最終更新 2026/1/18)

 

(特集1 オムニバス作品中の一編 日本編)

1.プンプンおやじ

漫画「フクちゃん」の横山隆一が設立した おとぎプロの作品で、おとぎ銀行への強盗犯2名と警官?の追跡劇だが、絵も展開も省略が多いのに背景動画が時々入ったりバランス観が不思議な作品でした。

 

2.ヒロシマのうた

原爆がテーマだがメインは戦後の話で、演出・作画の小林治の簡潔で情感を内包した、わざとらしくない作画が魅力でした。

 

(特集2 ウォルター=ランツ・プロダクション短編集)

3.ハツカネズミとライオン
4.クマとペンギン
5.間抜けなクマさん
6.グリース・ガンの決闘

ウッディー・ウッドペッカーの作者で有名なウォルター=ランツのカートゥーンだが、吹き替えも字幕も無く、どれもまとまりが無いような。5と6は初期のウッドペッカーらしく、相手が強面とはいえ、主人公が先に悪い事をするし攻撃に容赦もないが、ミッキーもドナルドも最初は悪かった。今の日本で子供向けにこの手の悪い主人公は少ない気もする。

 

(特集3 オムニバス作品中の一編 ディズニー編)

7.ピーターと狼

子供の情操教育アニメで、音楽の中で楽器や旋律が各キャラを表している(ライトモティーフ)事を絵とナレーションで判りやすく見せているが、この手のアニメも今は滅多に無く、強いて言えば「しまじろう」とかだろうか。

 

8.ドナルドダックとゆかいなペンギン(さむがりやのペンギン パブロ)

南極のペンギンが氷の船で赤道へくる話。

 

9.小さなゆうびんひこうきペドロ

南米の山岳地帯を超える飛行機坊やの初任務だが、魔物的な自然や、コロコロかわいい飛行機の描き方は、流石にディズニーの得意分野と思う。

 

10.ミッキーマウスと魔法の帽子(魔法使いの弟子)

有名な「ファンタジア」の一篇だが、何度見ても音楽にシンクロさせた水や影の描き方が凄い。

 

当日のパンフです。

 

動画倶楽部の上映会の予定と履歴は以下をどうぞ。

■(参考)動画倶楽部 | 早稲田アニメーション同好会の記録(非公式)

 

簡単ですが以上です。

 

上映会「動画倶楽部 第12回 広報&教育アニメ特集 」感想

2025/11/29(土) の上映5作品のネット情報と感想です(最終更新 2025/12/8)

 

1.「海底国の交通安全」 (1990年、14分)

画像の多い紹介ブログを発見(海底国の交通安全 | 知られぬアニメーション - 楽天ブログ、2015年)。この説明の通りバタバタ系の交通安全作品でした。

 

2.「へんてこなボランティア」 (1993年、46分)

東映のサイトでDVDを販売中(へんてこなボランティア)。時間は長めだが広報映画にありがちな押し付け感やご都合展開が全くなく、主人公達の自発的な成長を丁寧な演出と才田俊次の魅力的な作画で描いていて、今回個人的にベストの収穫でした。

(12/8 追記)コメントで教えてもらったYouTubeの動画Weird Volunteers (1993) - [16mm Film Scan])、冒頭のタイトルからセンスを感じます。

 

3.「タッチ とびだしはアウトだよ!」(1987年、17分)

紹介ブログを発見(523『タッチ とびだしはアウトだよ!』 - 短篇映画研究会 SHORTFILM RESEARCHERS、2014年)。テレビアニメをベースにした良くある広報作品ですが、啓蒙は最後の実写に収めて、普通の1話としてもまとまってました。

 

4.「稲むらの火」(1989年、16分)

学研のサイトでDVD販売中(稲むらの火|学研映像.com)。主人公の少年を活躍させるためか救出に何度も海辺の村に戻ったりと津波てんでんこではないのは東日本大震災前の時代なのか。

 

5.「合格!サラダ学園」(1989年、?分)

同じキューピーの人形アニメ「空とぶサラダボール」(1977年、岡本忠成9日付け京都民報に「岡本忠成ミニ資料展」を紹介していただきました‼|コラム|スタッフブログ|おもちゃ映画ミュージアム)の第2弾のようだが、昔から情報がほとんど見当たらない謎の作品で、多彩な技法を活用したものの、ちょっとごちゃごちゃ感でした。

 

当日のパンフです

 

 

作品のチラシ画像です(サラダ学園は箱に入っていなかった)。

 

 

動画倶楽部の上映会の予定と履歴(当日パンフなど)は以下をどうぞ。

■(参考)動画倶楽部 | 早稲田アニメーション同好会の記録(非公式)

 

 

以上です。

「第53回 全国アニメ総会 野間(名古屋)大会」

2025/11/15~16 全国アニメ総会に参加しました(最終更新 2025/12/7)

 

今年の主催はTAC(東海アニメーションサークル)さんで、名古屋駅から最寄りの野間駅まで約1時間を、事前にメール貰った乗換え案内図とGoogleMapでどうにか到着。

 

例年通り旅館に1泊2日で、パンフによれば参加者44名、大広間の会場にプロジェクタとスクリーンが設置済、基本は座布団に座るが最後列は椅子席で脚の弱い方は助かっていた。

 

今回、受付時に渡された画用紙に参加者が字を描いて、自己紹介中にコマ撮りした趣向はTACの「怪人20面相」など集団自主制作の伝統だろうか。撮影はバタバタしたが後の上映時は盛り上がっていた。

 

「海外映画祭訪問記」はザグレブアヌシーの会場周辺の雰囲気を含めたプレゼンテーションだが、PowerPointのコンテンツ構成も写真や動画も最初から混合でデジタルネイティブ世代の若さを感じた。

 

「みんなでアンケート!」は参加者が事前送付した「あなたをアニメーションの世界に引き入れたアニメーション」などを集計して「世代によりホルス、トリトン、ヤマト、ガンダムが多いが、意外にもカナダNFBは少ない」などと発表し、会場から「それは設問の影響では」と意見が出ていた。ただ後半はテーマ不明な発言も増えたので、参加者の会話促進ならば仮説や映像などネタ提供があっても良かったかも。

 

夜はアニメ研究家の権藤さん、平岡さん、原口氏の発表でどれも密度が濃く勉強になった。動画配信も良いが、その場で本人と意見交換できるのはリアルイベントの良いところ。企画終了後にも朝6時まで有志で話を続けていたらしいが、私は3時には寝る。

 

翌朝は反省会と引継ぎで、参加者の簡単な感想と、翌年の静岡主催が決まり、大広間で記念撮影して解散でした。

 

個人的には名古屋城にも寄り、ひつまぶしやスガキヤ初体験もできた2日間でした。

 

■パンフ表紙

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■開催案内

開催案内は過去参加者へのメールの他に以下でも報知されました。

月刊近メ像インターネット「全国アニメーション総会募集始まる」(2025/9/23)

 

 

■参加者の方のポスト

 

 

 

 

 

 

 

■記事

月刊近メ像インターネット「第53回全国アニメーション総会 知多・美浜町野間大会」(2025/11/23)

 

以上です。

上映会「動画倶楽部 第11回 元祖ナーザ+追悼上映 」感想

2025/9/20(土)「動画倶楽部 第11回 元祖ナーザ+追悼上映 」(都立多摩図書館での16ミリフィルム上映会、7作品)の感想です。ホードマンの「シュッ・シュッ」が最高でした。(最終更新 2025/9/24)

 

当日配布のパンフレット

 

上映作品

日本語版フィルムのタイトルは「わんぱくナージャ竜王退治」。中国が文化大革命以降の鎖国状態から改革開放政策に転じた頃の、当時はディズニーや東映動画にも並ぶ長編フルアニメで、ナーザと師匠の再会シーンの 360度回り込み も話題となった。中国の神怪小説の一つだが、民衆を苦しめる四大龍王にナーザ(哪吒、ナタ)が庶民の側で立ち向かう形なので共産中国でも良いというところか。全編に京劇風の音楽や立ち回りが溢れていて楽しい。

 

次の「追悼 コ=ホードマン」は立体アニメの短編だが5本まとめて見ると、人形の表情は変えずに手足の繊細な動きや要所での顔アップで感情を表現する緩急がすばらしい。

今回の個人的ベスト。日本語版フィルムのタイトルは「シュッシュポッポ」。積み木の世界で子供達にドラゴンが迫るが、横パンのカメラワークの中で立方体3個だけで構成された子供達が技巧を駆使してスムーズな動きを表現し、その遠景には迫るドラゴンなど、子供向けの話で立体アニメの極地の一つに思える。

 

イヌイットエスキモー)の伝承の歌に合わせて展開する初期の人形アニメ2作だが、「カラス」は床の骨の動きが滑らかだが日本語の説明が多く、「ネズミ」は説明がフランス語?で話はわからず。なお上映されたフィルムは退色が進み真っ赤だったが、後でリンク先のYouTubeで見るとカラフルでびっくり。

 

音楽に合わせて入れ子のマトリオスカが動くだけで、セリフも背景も特殊撮影もなく「根気さえあれば誰でも作れる」立体アニメの原点のような作品だが、色々な動きのパターンや、最小の人形がペア組みであぶれて戸惑ったりの描写が楽しい。

 

ホードマンの代表作で万人受けするためか過去はよく上映された。セリフの無い動きと音楽だけで、子供心溢れる砂遊びと最後は砂に還ってしまう寂寥感が印象に残る。これもフィルムは退色が進み真っ赤だが、過去によく上映したフィルム(旧日比谷図書館)と同一なので、年数の影響を感じた。

 

最後は「追悼 堀口忠彦」。

  • じごくのそうべえ

情報も上映機会も少ない作品で、桂 文我の語りと演奏に合わせて展開するが、正直言って山場や見どころは特に感じられなかった。

 

 

関連リンク

 

以上です。

上映会「動画倶楽部 第10回 カナダ作品集その2+α」感想

2025/7/26(土)「動画倶楽部 第10回 カナダ作品集その2+α」(都立多摩図書館での16ミリフィルム上映会、10作品)の感想です。(最終更新 2025/9/7)

 

書くのが1か月以上遅れたので簡単に。上映作品はNFB 9作品と「+α」の計10作品でした。4月の「カナダ作品集その1」と同様に大半はYouTubeのNFBチャンネルなどでも見られますが、上映会は独特な雰囲気も感じます。

 

 

当日配布のパンフレット

 

上映作品

最初はライアン・ラーキン(Ryan Larkin)の3作。

この2作は音楽に合わせて多彩なタッチが続きて、アニメーションの原点とか、1980年代に学生が習作的に作った「しりとりアニメ」を感じる。

NFBの説明ではギリシャ神話で半獣神パーン(パン)追いかけられ葦と化したシリンクスの話を木炭で紙に描いたそうだが、絵の一部だけが徐々に変化してピンスクリーンや砂アニメのような魅力があり、個人的には特に冒頭の木々が浮かびあがり小さな鳥が飛ぶ動きが出色と思う。

 

なぜか箱に入っている人々を記号的に簡単に描くので九里洋二も連想するが、結局ブラックなのだろうか。

 

この作品のみNFBではない「+α」分で、商業的なクリスマスに反発した猫2匹が人々に本当のクリスマスソングを聞かせたいとコオロギ?を訪ねる話。同じチャック・ジョーンズ作品の「トムとジェリー」などの雰囲気を感じる。

 

カフカの小説のキャロライン・リーフによる有名な砂アニメだが、部分的な描き替を活かした視点ぐるりなど独特で異様な雰囲気が魅力。

 

  • 市民ハロルド (Citizen Harold / Hugh Foulds)

  • 税金はこわくない (Tax Is Not a Four-Letter Word / Michael Mills)

YouTubeで動画は発見できず、「市民~」は印象に残らず、「税金」は「税金は取られ損でなく役に立っている」教育映画に思えたがよくわからず。

 

ファンも多いインド出身のイシュ・パテルの代表的2作だが独特の世界観が面白い。「ビーズゲーム」はビーズを並べただけなのに生命誕生から予想外の展開との構成が見応えあり、見返しできないリアル上映会で観るのが向く気がした。

 

関連リンク

 

以上です。

上映会「動画倶楽部 第9回 日本の人形アニメーション」の感想

2025/5/31(土)の16ミリフィルム上映会(5作品@多摩図書館)の感想です。一部は動画リンク付き。(最終更新 2025/6/1)

 

 

当日配布のパンフレット

*パンフ訂正:「てんまのとらやん」の「ビデオ東京プロ」→「ビデオ東京・アニメーションによる表現の会」

 

上映作品

瓜子姫とあまのじゃく

www.youtube.com

日本の人形アニメ先駆者である持永只仁の最初の全編人形アニメだが、昔見た時は「歴史的作品なのは判るが、退屈でつまらない」印象だった。ところが今回見直して「実はかなり良い」事に気づけた。

  • 最初に静止した人形で登場人物の紹介をしてから「これだけの人形で、さあ人形芝居のはじまりです」と動き出すのが人形アニメ黎明期らしく新鮮
  • 地味なシーンを含めて1画面で人形4体ほど動かしたり、瓜子姫が織機動かす後ろであまのじゃくが糸巻機を回したり、非常に手間のかかるシーンが多い
  • 背景の日本の古民家が美しく手前の柵など奥行きも感ある
  • 最近のようなバストショットや顔アップは無く、セリフや効果音も少なく、演劇や人形劇をみているよう(派手さに慣れた子供には退屈かも)

ただ16ミリフィルムは音声が半分ほどしか聞き取れず、Youtubeで聞き取れるのは皮肉。

 

五匹の子猿たち

これも5匹の子猿が1画面で動いたり、遊び場でそれぞれ遊ぶのをパンしたり、かんり手間をかけているが、特に興味深かったのは、

  • 頭と尻尾が巨大なユニークな狼の造形(襲われる子猿からの視点?)
  • 新しい遊び場を求めて険しい山に登る際に、細かい失敗をしてから成功する、リアル感ある演技

 

野ばら

(↓ 動画は前半(1/2) が見当たらない!)

www.youtube.com

 

山奥の国境を2日だけで守る兵士だが、やがて戦争が。人物だけでなく柵なども陶器に見える。不思議な映像美。

  • チェスを将棋と訳すナレーションが時代を感じる
  • 小川のキラキラが手前の人物より更に手前にも流れる出崎チック?

 

おこりじぞう

広島の原爆で「わらいじぞう」が「おこりじぞう」になった話。

  • 少女の被爆前後の動きが細かく、ナレーションで「死んだ」ではなく「殺された」と繰り返すのが強い印象を与える
  • 木下蓮三の「ピカドン」同様に近年は全く見なくなった反戦映画

 

てんまのとらやん

もーれつア太郎」の大阪版みたいな作品。当時の「今風」な男性コーラスやドラムなどに逆に時代を感じる。

 

関連リンク

第1~4回

rabit-gti.hatenablog.com

 

第5回

rabit-gti.hatenablog.com

 

第6回

rabit-gti.hatenablog.com

 

第7回

rabit-gti.hatenablog.com

 

第8回

rabit-gti.hatenablog.com

 

動画倶楽部の予定と履歴

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以上です。

IT:三井住友銀行の4/29システム障害と勘定系の構成

三井住友銀行の4月29日システム障害の話を、勘定系システム構成の話も加えてまとめてみました(最終更新 2025/5/27)

 

(ポイント)

  1. 4月29日に28支店で入出金不可が発生
  2. 原因は勘定系コンピューターの1台の故障
  3. 5月の作業は延期したが新勘定系システムへの移行完了予定は変更なし
  4. メガバンク唯一のNECメインフレーム (ACOS-4)
  5. ユニークな店群単位の「水平分散アーキテクチャ」構成
  6. なおIBMメインフレームは2系統バックアップ構成など

 

(目次)

 

Q1.障害の内容は?

4月29日(火)午前1時20分頃から23時16分頃まで関西の28支店の口座で、ATMやスマホアプリを含めて入出金不可が発生した。当日の神戸新聞の記事が早くて詳しい。

29日午前1時20分ごろ、三井住友銀行でシステム障害が発生し、関西を中心に28支店の口座で入出金ができなくなった兵庫県内では神戸営業部(神戸市中央区)や尼崎、西宮、芦屋、宝塚の各支店など5市の18支店・出張所の取引が停止。22カ所の店外ATMも止まり、うち19カ所は県内だった。各支店に口座がある場合、スマートフォンアプリ「オリーブ」も使えなくなった。

三井住友銀でシステム障害 神戸など28支店の口座で入出金できず スマホアプリも使えず|社会|神戸新聞NEXT

 

復旧は当日夜で約22時間後。

三井住友銀行は2025年4月29日、同日未明から続いていたシステム障害について、発生から約22時間後の同日午後11時16分ごろに復旧したと発表した。

三井住友銀行のシステム障害、22時間で復旧 原因は調査中も「店群」と関係か | 日経クロステック(xTECH)

 

三井住友銀行は 公式 X(旧ツイッター)で計4回(発生後、影響、復旧、復旧後対応)の発信を行った。なおリンク先のHPの情報は既に削除済のため、フローなツールの筈のXのみに残っている逆転現象ですね。

三井住友銀行 公式(ミドすけ)
@smbc_midosuke·
4月29日
4/29(火)1:20頃より、システム障害が発生し、複数の店舗におけるATMでのお取引および口座をお持ちのお客さまの各種サービスがご利用頂けない事態が発生しております。ご迷惑をおかけし大変申し訳ございません。対象となる店舗など詳細は三井住友銀行HPをご覧ください。

https://x.com/smbc_midosuke/status/1916999196986798504

 

 

Q2.原因は?

勘定系システムのコンピューターの1台の障害で、障害の詳細は現在も未発表。

同行によると、国内勘定系と呼ばれるシステムを構成するコンピューター16台のうち1台で障害が起きた

(上記の神戸新聞NEXTより)

 

三井住友銀行の勘定系システムのコンピューター(NECメインフレーム)は本支店のグループ(店群)単位の構成。東京8台と関西8台の計16台構成で1台が約30店を担当する(現在の本支店数は445だが単純計算で 30店 x 16台 =480店 まで可能)。このため今回は関西センター内の1台の故障により、その1台が担当する28支店が影響を受けた」と思われる。 

デジタル時代を支える次世代勘定系システムの構築について | 三井住友銀行

 

なお銀行の勘定系は冗長化が必須で、常識的には障害の発生した関西センター内にバックアップ機もある筈だが、復旧に時間を要したのは二重障害や想定外などの複合的障害の可能性も考えられる。

 

また1月より実施中の新勘定系への移行作業と、今回の障害は無関係と説明。

同行は5月4~5日に新勘定系システムへの移行を計画しているが、今回の障害は「新システムへの移行とは関連がない」(広報)としている。

三井住友銀行でシステム障害、勘定系が原因か 移行とは「関連ない」 | 日経クロステック(xTECH)

 

 

Q3.復旧後の影響は?

三井住友銀行は4月分と5月分の一部の手数料を請求しなかった。

2025年4月分の手数料についてのご案内

2025年5月分の手数料についてのご案内

 

また5月に予定していた新勘定系システムの更改準備作業を延期したが、2026年度中の移行完了、とのスケジュールは変えていない。

三井住友銀行が新勘定系への移行延期、システム障害で 26年度中の完了は変えず | 日経クロステック(xTECH)

 

 

Q4.そもそも勘定系って何?

現在の銀行はIT(コンピューターと通信)を活用した装置産業とも言われるが、特に重要(ミッションクリティカル)な預金管理などの中核(コア)が勘定系で、通常は本支店・口座単位で各種の入出金や残高を管理している。他には顧客(CIF)単位の情報系、本支店用の店舗系、全銀接続などの対外接続系などもある。

 

日本では銀行の勘定系は社会インフラ扱いで障害は報道され監督官庁から改善命令を受ける事もある(世界的には障害で騒がれない国も多い)。

 

なお細かく見れば本支店の勘定系端末やATMやインターネットバンキングなども勘定系ネットワークで、どこまでを勘定系システムと呼ぶかは銀行や視点により異なるが、ここでは勘定系処理の中核のコンピュータを指す。

 

 

Q5.使われているコンピュータは?

三井住友銀行は勘定系コアに大手銀行では唯一、NECのメインフレーム・コンピューター(ACOS-4シリーズ)を使用しているが、ネットで得られる情報は非常に少ない。

 

ACOSNECが技術提携したハネウェル(現BIPROGY/ユニシス)のGCOS、更にはGEのGECOSなどの流れを汲むメインフレームで、1974年に誕生し、現在の上位シリーズはバイトマシンのACOS-4、CPUはNEC独自からインテル itanium 2 に移行後、現在は再びNEC独自のCMOSプロセッサのNOAR。

 

NECは比較的小規模な銀行(旧第二地銀相互銀行など)に強くオープン系(分散系)への移行も進めているが、「ACOS-4は三井住友銀行のために継続している」とも噂される。

 

なおメインフレーム富士通の撤退が有名だが、NEC(とIBM)は今後の新モデルを含めて継続表明済。

 

 

Q6.勘定系システムの構成は?

NECメインフレーム ACOS-4の使用は合併前の旧住友銀行から続いていて、ユニークな店群単位の「水平分散アーキテクチャを構築し、さくら銀行(旧太陽神戸三井銀行)との合併でも住友銀行が主導権を握り、住友銀行の勘定系システムに片寄せ移行した。その後にオープン化検証で一部業務を切り出ししたが、安定性重視で中核にメインフレームを継続し、2016年に機器更改(メインフレームの最新化)、2026年度に次の機器更改を予定している。

 

この水平分散アーキテクチャは支店数や支店当たりの処理が増加しても、理論的にはメインフレームの台数を追加すれば対応できるため、超並列(MPP)システムと同じような拡張性があると思われる。

 

一般論、特にリファレンス重視の銀行業界ではマイナーな製品や構成はリスクと扱われるが、合併時もその後も大きな問題や障害の話は聞かない事も事実だ。

 

三井住友銀行の勘定系システムの経緯)

■1994 年 住友銀行 第4次オンライン化(約30店単位の水平分散アーキテクチャ

 

■2002 年 さくら銀行と合併し三井住友銀行に(勘定系は旧住友銀行へ片寄せ統合)

 

■2009 年 オープン化検証(勘定系プログラムのオープン系システム稼働)

 

■2016 年 更改・BCPACOS-4 i-PX9800へ移行、東西センター相互バックアップ)

NEC、三井住友銀行の勘定系システムにおける東西相互バックアップ環境を構築 (2016年9月5日):プレスリリース | NEC

三井住友銀行、勘定系システムのBCPを大幅強化、NECが支援 - ITmedia エンタープライズ

 

■2026年度中 更改予定(ACOS-4 i-PX AKATSUKI/A100へ移行、勘定系DBからオープン系へのリアルタイム反映。移行作業 2025年1月から)

NEC、三井住友銀行の次世代勘定系システムの構築ベンダに選定 (2020年11月11日): プレスリリース | NEC

三井住友銀行が新勘定系システム移行を2025年1月開始、2026年度中に完了予定 | 日経クロステック(xTECH)

 

(参考1:メガバンクの勘定系コンピューター)

 

(参考2:IBMメインフレームの典型的な勘定系システム構成)

大規模なミッションクリティカル用の典型的な構成には2系統バックアップ構成(2系統XRF)がある。

  • メインフレーム複数台をクラスタ化(Sysplex構成で時計共有やロック管理)
  • 2系統(A系/B系)に分けてDB共有(本支店の端末もA/B半々でリスク分散)
  • 各稼働系の障害児に待機系(ウォームスタンバイ)に切替(XRF Takeover)
  • オプションでコールドスタンバイ機(平時の開発機などを停止して、I/Oやネットワークを切り替えて本番機として起動する)

 

なおXRFは製品ではなくOSやミドルに実装された高可用性機能で、切替時の瞬断を可能な限り減らすため、処理中のキューやログを参照して処理を引き継いで端末やATM側のタイムアウト内に処理結果を返すことで、大半の障害が見えない(=ユーザーへのエラー表示や再試行操作不要)にする。ただXRFはIMS 15.2以降はサポートが無くなるため、今後の構築では新しい方式に変わると予想される。

 

三井住友銀行の店群単位の並列処理と比較すると、基本は集中処理でリスク分散や即時バックアップ機を組み合わせた形といえる。

 

(参考3 当ブログの元となった当時のXポスト)

 

最後にIT関係の他の記事もよければ見てね(メインフレームとPC偏重ですが...)

 

以上です。

上映会「動画倶楽部 第8回 カナダ作品集1 + 海底二万哩」の感想

2025/4/5(土)の16ミリフィルム上映会(多摩図書館、9作品)の感想です(最終更新 2025/4/6)。

 

カナダNFB(国立映画庁)は多数の短編アニメーションを製作し、1980年代には大学の上映会などで良く16ミリフィルム上映され、多くはYoutubeでも見られる。

 

逆に日米合作の「海底二万哩」は日本未放映で、日本語版は教育用に販売された16ミリフィルム版くらいな幻の作品。

 

 

当日配布のパンフレット

上映作品

開会の辞(ノーマン・マクラレン

*1px;">Opening Speech: McLaren, Norman McLaren, provided by the National Film Board of Canada

www.nfb.ca

 

幼児が見ても楽しそう。多数の実験アニメーションを作ったマクラレンが主演だが、次第にテンポが上がりエスカレーションして各国語文字が躍る様子は後の「隣人」も思わせる。

 

ペン先の音(ノーマン・マクラレン

*2px;">Pen Point Percussion, Norman McLaren, provided by the National Film Board of Canada

www.nfb.ca

 

フィルムの磁気録音ではなく光学録音を知らないとわからない気もするが、シンプルな説明がわかりやすい。

 

線と色の即興詩(ノーマン・マクラレン

*3px;">Blinkity Blank, Norman McLaren, provided by the National Film Board of Canada

www.nfb.ca

 

フィルムに直接傷をつけるシネカリグラフの代表作だが、素早い動きと、根気の要るゆっくりした動きの対比が楽しい。

 

バラブロック(ブジェチスラフ・ポヤール

*4px;">Balablok, Bretislav Pojar, provided by the National Film Board of Canada

www.nfb.ca

 

動作や声も素朴で共感できる社会が、差異をみつけて変化していく。もちろんヘーベルハウスのCMより先。なお鉤十字が一瞬出た気がしたが、Youtubeで見返したら絵も音声もボールでした(見えなくもない...)。

 

アルファベット(エリオット・フェット・ノイズ・ジュニア)

*5px;">Alphabet, Eliot Noyes, Jr, provided by the National Film Board of Canada

www.nfb.ca

 

A~Zで始まる言葉探しで、子供達が見ながら答えを言い合う作品と思うが、当然英語なので少し悩むし、中には正解を文字で出したり苦しい例もあるのも楽しい。

 

海底二万哩 ノーチラス号の冒険(トップクラフト

(フィルムケース内のちらしより)

f:id:rabit_gti:20250406160420j:image

東映動画の流れを汲み、スタジオジブリ設立の母体となったと言われるトップクラフトの日米合作の中編アニメ。ほぼ全カットが前後やパースを強調した構図で、人物の黒い影もカッコ良いが、原作のストーリーの忠実な説明で特に盛り上がりはなく平坦な印象でした。

 

「タイトルは哩(里)かマイルか問題」は、日本語版のフィルム上のタイトルは「哩」にふりがな「マイル」と併記でした。なお原作は「リュー」で哩(里)もマイルも正確ではなく、作中では搭乗者が「少なくとも二万は航行しただろう」と話しただけなので、こだわるのは無粋かも。

 

なお聞いた話では「日本未放映で、TVで見たとの声もあるが昔の記憶でもあり、証拠判明までは都市伝説状態」とか。

 

(参考)五味洋子さんのトップクラフトの記事

www.style.fm

 

トゥ・リエン(フレデリック・バック

www.youtube.com

 

神と生きて来た人間が虚飾に目覚めてしまった話。無機質な近代大量生産時代をネガティブに、過去の素朴な生活を暖色で描くバックの中でもストレートな(今風なら「思想の強い」)作品だが、柔らかい絵柄から記号的な雨まで色や表現を駆使した作品が楽しい。

 

タラタタ(フレデリック・バック

www.youtube.com

 

盛大なパレードは圧迫的な近代文明に続き、見物できなかった少年は暖いパレードを夢想する。最後に少年が逃げた後の近代文明の水色の花火はハッピーエンドなのか皮肉なのか。

 

クラック!(フレデリック・バック

www.youtube.com

 

バック3作品とも近代批判と懐古だが、この作品だけは最後に、無機質に見える近代抽象美術館で守衛は笑顔で手を振り近代絵画にも思い出が潜んでいるようにも思え、単なる過去の夢想との解釈のほかに、近代にも底に暖かみはあるとの重層的な解釈もできる点は違うと思う。

 

関連リンク

第1~7回の感想

rabit-gti.hatenablog.com

 

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動画倶楽部 予定と履歴

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以上です。

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上映会「動画倶楽部 第7回 特集・広報アニメ」の感想

2025/1/15(土)の16ミリフィルム上映会(多摩図書館)の6作品の感想です(最終更新 2025/11/16)。

 

 

(当日配布のパンフレット)

パンフ訂正

  • 「福児と~」は「製作:エコー社、監督・絵コンテ:岡本忠成」(クレジットより)
  • 主催の「原口正弘」は「原口正宏

 

広報映画はPR映画や文教・教育映画とも呼ばれる企業などの宣伝や啓蒙用ですが、商業映画以上に情報や作品が保存されていないのが現状です。

 

上映作品は全て、会場のセミナールームと同じ建物内の多摩図書館の所蔵16ミリフィルムです。なお当日は事前準備では動いた16ミリ映写機が上映開始時に動かず、急遽図書館の技師の方に対応して頂き10分遅延で済みましたが、もし別会場なら冷や汗ものでした。

 

ゼロの発見

久里洋二のシンプルなキャラクターと作画で、古来からの色々な数字表記と比較してもインド発祥のアラビア数字は10個の文字だけで済み、ゼロを含むため計算が容易で世界に普及した話。ただフィルムは退色して赤く、話も説明調でちょっと長く、1960年代という時代を感じる。なお最後の実写に映る、埼玉銀行(現りそな埼玉銀行)の数百ボタンも備えた支店窓口端末や、センターの電算システムのパンチカード操作なども貴重でした。

 

(参考)貴重なのでリンク掲載させて頂きました

 

埼玉銀行創立20周年作品のようです。

 

株券のはたらき

キャラクターデザインの横山隆一も参加した「プラス50000年」のようなシンプルな絵柄で、株券の登場や証券取引所の仕組みを説明するが、こちらもフィルムは赤く退色で、ナレーションは「配分」とか硬い言葉が多く子供向けかは疑問でした。なお以下では「幻の教育用アニメ」とされていました(リンク先の作品リンクはリンク切れ)

 

図形の発見

古代エジプトではナイル川の氾濫後の土地測量で図形の研究が進み、日光の角度で地球の大きさを計算したターレス、風呂に入って王冠の金の不純度を見抜いたアルキメデスなど面白い話が分かりやすく続く。フィルムの状態も良かった。

 

以下の写真2枚目に「サイギン創立40周年記念アニメーション映画」と記載。

 

鉄ものがたり

台所で夜中には鉄(金属?)の食器達が踊りだし、人類の製鉄の歴史を振り返り、鉄が無ければ鉄道も船も街もできない、という真面目で一本調子な啓蒙アニメだが、いかにも初期の東映動画のフルアニメで、食器シーンも初期のディズニーやフライシャーのようなアニミズムも感じるので、旧東映ファンは一見の価値があるのでは。なお食器も時計も洋風だが、常に炊飯器も出るところは日本的。

 

おかしなおかしな星のくに

辻真先/芹川有吾/木村圭市郎/冨田勲と豪華スタッフで、貯蓄奨励アニメなのに時々上映されてWikipedia記事も作られているが、東映動画が「ガリバーの宇宙旅行」のような世界を「サイボーグ009」のノリでかなり強引に進める作品でファンが居るのも納得でしたが、残念ながらセリフは半分も聞き取れず。

 

福児と弓彦

大陸から渡来した乳牛や乳製品を朝廷の命を受けて守り育てる話で、日本の民俗的で陰影を感じる美術が美しいが、個人的には少し平坦にも思えた。なお作品クレジット上は「監督・絵コンテ:岡本忠成」のようですが、16ミリフィルムの箱内の当時の資料にも書かれておらず、良く判らない。

 

 

 

(第1~6回の感想)

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(動画倶楽部 予定と履歴)

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以上です。

上映会「動画倶楽部 第6回」(世界人権宣言、牧笛 等7作品)の感想

2024/12/7(土)「動画倶楽部 第6回 上映会」のアニメ7作品(全て多摩図書館所蔵の16フィルム)の感想です(最終更新 2024/12/16)。

 

 

(当日配布のパンフレット)

f:id:rabit_gti:20241215171352j:image

世界人権宣言

世界人権宣言40周年記念として各国アニメーション作家がオムニバス形式で全30条を紹介する形でアニメーションの多彩な表現やダイナミズムを感じる。なお残念ながら、アムネスティインターナショナルのサイトの「動画で学ぶ人権」には2016年版の簡単なアニメなど最近の動画が中心のようで当作品は見当たらない。

 

アムネスティインターナショナルの作品説明)*ビデオ販売は「欠品中」

amnesty.shop-pro.jp

 

牧笛

叙情に満ちた中国の「水墨画アニメ」で、音楽に合わせた端正でリアルな作画と画面に広がる余白の白が美しい。ただ当フィルムには開始直後に「全ては夢でした」とのネタバレな余計なナレーションがある(過去のアニドウ上映会では無かった)。YouTubeでも見られるが個人的には当作品はスクリーンの柔らかい投射光が合う気がする。

www.youtube.com

 

ねずみのよめいり

東映動画(現 東映アニメーション)の名作「こねこのらくがき」のような初期の短編作品だが、特にフレアを製造?している神々しい太陽や、シンプルで立体感溢れる馬車の作画が素晴らしい。1961年に新人育成の一環として「もぐらのモトロ」と共に制作され、18年後の1979年に「東映まんがまつり」の1本として劇場公開され、2017年に三鷹の森ジブリ博物館でも上映された。

 

黄金のかもしか

インドの民話を描いたソ連の中編アニメで全編がロトスコープ併用のような非常に丁寧で手抜きの無い作画だが、平面的な左右動きが多いし印象に残るシーンや表現もなく、国費を投じた無難な官僚的作品に思えてしまった。

www.youtube.com

 

三匹の子熊さん

1931年の日本の短編アニメと、ファンの多い「茶目子の一日」とも同年で似たキュートさはあるが、音楽は無く正直わけがわからないので24コマ/秒の少し早送り上映で却って良かったかも(暴言)。残念ながら「劇場アニメ70年史」には見当たらない。

 

流れ

リミテッドアニメーションの「UPAスタイル」を生み出したジョン・ハブリーの1966年の作品だが、豪華客船での乗客のジュークボックス選曲で騒動が起こるもののオチが無くよくわからない。なおタイトルの「The Cruise」の和訳は普通は「航海」や「船旅」と思うのに、抽象映像のイメージもある「流れ」とは、まさか(意味不明に流れていく)作品を重ねたのだろうか。なお旧日比谷図書館以前から「流れ」らしい。

 

(NFBの作品説明)

collection.nfb.ca

 

雪の日の出来事

雪の日の夫婦と郵便配達人の話だが、全く予備知識なしで観るのが良いと思う作品。なおカナダ映画庁(NFB)作品は昔はカナダ大使館が貸出して「大使館フィルム」と呼ばれ、後に図書館に寄贈されて図書館貸出となり、1980年代頃の上映会で良く上映された。

www.youtube.com

 

(おまけ)過去と今後の上映

 

(動画倶楽部 第1~4回)*後半に16ミリフィルム上映会開催の話題もあり

rabit-gti.hatenablog.com

 

上記リンク先にもありますが多摩図書館所蔵16ミリフィルムは以下で検索できます。

 

(動画倶楽部 第5回)*前回

rabit-gti.hatenablog.com

 

(動画倶楽部 X)*今回の終了時ポスト。前後に観客の方々の感想のリポストあり。

 

(動画倶楽部のサイト)*予定と履歴のまとめ

ameblo.jp

 

以上です。

「第52回 全国アニメーション総会 IN 淡路」とネットの感想

2024/10/19~20の全国アニメーション総会(淡路大会)で貴重な作品を鑑賞できましたが、今回は他の参加者さんのネット情報が充実のため勝手ながらいくつかリンクを張らせていただきました(もし問題ある方はお知らせください)(最終更新 2024/10/30)

 

 

①総会とは

1970年開始のアニメーション・サークルや個人の集会で、阪神→名古屋→静岡→東京の順でほぼ毎年開催、最近は1泊2日の旅館開催が多く、新型コロナでは3年の延期(2020~2022年)もありましたが、2023年の東京大会から再開しました。

 

今年は神戸(淡路)大会で主催はHAG(阪神アニメーショングループ)さん、お知らせは主に過去の参加者へのメールのようでした。来年2025年は名古屋大会で主催はTAC(東海アニメーションサークル)さんです。詳しくは「全国アニメーション総会の歴史」もどうぞ。

 

②パンフレット

表紙の絵は、会場は「すずめの戸締まり」の聖地、との図解で、作中のスマホのマップ上では大鳴門橋だが映像は明石海峡大橋で、それを見下ろす画面を拡大すると淡海荘(の本館)が映っているとの、やや強引な説明で始まりました(笑)

 

なおShima Shimaさんのポスト画像にプログラム表も載ってます。

 

③アニメ版「ひょっこりひょうたん島

総会でも上映はプロジェクタが一般化しましたが、今回は色々な意味で最大イベントとなった16ミリフィルム上映でした。

 

この映画はNHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」の劇場アニメ版(1967年、東映動画、61分)で、(東映長編の定義にも諸説あるそうですが)1960年代の東映長編劇場アニメで唯一ソフト化されておらず視聴困難な中、オークションで苦労して入手した16ミリフィルムを破損リスクもある中(万一の再接続用のスプライサーも用意して)の映写でした。

 

コノシートさんのポストに作品と入手経緯の詳細があります(Xの仕様か何故か展開できないのでクリックして見てください)

コノシート@既刊通販中@video_vhs 2021年11月22日
「幻の劇場アニメ ひょっこりひょうたん島 徹底研究」入稿完了。

 

コノシート@既刊通販中 @video_vhs 2021年11月22日
1960年代の東映長編劇場アニメとしては唯一ソフト化されていない、アニメ版「ひょっこりひょうたん島」の資料本です

 

④「ひょっこり~」驚異の映写

Shima Shimaさんのポストの写真で普通の「わかめ」とは異次元の恐ろしい劣化フィルムとわかります。

 

なべさんのポストでは事前の試写時では切れたそうです。

 

そしてプチもりみさんポストの左上動画には、フィルム送り状態を注視しながら巻き上げリールの回転を手動調整させる驚きの映写職人技が天井にも投影されて幻想的です。

 

途中で何度もの危機を乗り越え遂に2リールとも破損もなく上映終了で会場から拍手でした。

 

また翌朝の引継ぎ会(感想会)ではストーリーの結末にショックを受けたという方も。個人的には人間皆殺しの舜滅戦争のシビアさや、東映長編らしい音楽パート、理想家だが役には立たないドン・ガバチョ、そして冷徹な悪役ながら犬の自由社会の理想を持ち味方の不正も許さない孤高のピッツ長官はロボットアニメの敵美形キャラの潮流でカッコ良く、ラストでピッツを理解できない子供達へのダンディの押し付けではない言葉「大人になったら少し考えてみて欲しいな」(?)と、子供向けながら重層的な井上ひさしの脚本も見事な作品でした。

 

⑤講演や食事など

講演「君たちはどう減らすか」はコレクション処分の実体験を踏まえた、中古業者としては売れないしリスクなので平均10円、分別作業には3倍のスペースが必要、図書館寄贈も制約、ゴミ出しも1年かかる、廃棄数十万円でも安い、老齢化後では遅い、譲渡先あれば事前に、などの話でした。

 

更に自主制作アニメ、深夜の「これは夢です」説明の上映、そして夕食と朝食は豪華で深夜のおやつも楽しく、本館の大浴場からの景色も良くレベル高すぎな気もしましたが、スタッフの皆様ありがとうございました。

 

 

 

 

すみません瀬戸大橋ではなく明石海峡大橋でした(ペコリ

 

⑥近メ像の記事

最後に小谷さんの近畿アニメーション映像(近メ像)の記事が雰囲気含めて良くまとまっていて「私は下手に書くよりリンク集にしよう」と思ったのでした。

月刊近メ像インターネット 「全国アニメーション総会 神戸大会IN淡路」

 

(参考)5年前の静岡大会の感想です

rabit-gti.hatenablog.com

 

以上です。