10/13(日)に港北で観た「侍タイムスリッパ―」は8月に池袋の1館のみで上映の自主制作映画だが面白いと評判になり全国展開され「第二のカメとめ」(カメラをとめるな!)とも呼ばれるけれど誰でも普通に楽しめる作品で、お勧めです(最終更新 2024/10/13)
↓劇場にポスター皆無なので画像は公式より
幕末に長州藩士を狙う会津藩士が落雷で現代の時代劇撮影所にタイムスリップして、戸惑いながらも「斬られ役」で働く。自主映画なのに「本(脚本)が良いから」と東映京都撮影所や俳優陣の全面協力も魅力。
まず本編前の各社ロゴがギャガを除くと見慣れない連続だ。そしてタイトル前の寺の門前から始まる映像が美しく藩士の短い会話から背景や信条が伝わる上手さ。カネのかかるクレーンやドローンは皆無で演劇的な狭い画面が多いが、映像が良いのは監督・撮影・編集の安田淳一氏のセンスなのだろう。
次にタイムスリップ物と言っても展開自体は単純で、登場人物の雰囲気や情感など折々の膨らませ方が魅力と思う。特に侍を居候させる住職夫婦のストーリー上どうでもいいような会話が面白い。
そして殺陣だけでなく日常の侍の所作や信念が延々と美しくもおかしいのが醍醐味で、異世界転生物も多い中で、新世界に慣れても底では残っているのが深みで良いと思う。
なお「カメとめ」と似てるのは低予算ながら画面や盛り上げの計算がスゴイところで、「カメとめ」は自主制作関係者に刺さって伏線回収の嵐なので全カット目が離せないが、「侍」はギャグも割とベタで全世代がのんびり観られる気がする。
意外にも淡い恋愛や友情や泣きなどの要素もあって、ただの時代劇賛美ではなく広い観客層にアピールして、ラストのスマートさも見事でした。EDクレジットも劇中劇ごとに並んでいて笑いました。
そしてクレジット終了時に暗闇で多くの観客から拍手が!映画ファンが多い訳でもない昼のシネコンで初めて見た気がします(まぁわざわざ当作品を見に来るのは既に映画好きかもですが)
↓イオンシネマ 港北ニュータウンの場外。「センター北駅から2分」で事前に劇場のアクセスマップも見たのに、駅を出て隣のビルに入って裏のデッキで直結とはわからず、すごい遠回りしてしまった。
↓なんと作品中の映画館と全く同じデザインと並び(左に5、右に7,8)で驚いた。イオンシネマは同じデザインと配置なのかもしれないが。
↓映画後に5階のフードコートで。少し待つが焼きたてナンが巨大だが香ばしくフワフワで嬉しい。ハートのデザートはナンの下に隠れてました。
↓100円プラスでナッシーも付けられる。
最後に以前に書いた感想です。
以上です。