公開2日目の7/15(土)に二子玉川109シネマズで。前日ネット予約時からほぼ満席。
簡単に言うと、
- 事前情報完全ナシは良かったのでは
- 前半は「うーん」、見終われば「良かった」
- 少年少女向けだけどやや高学年向けかも
- タイトルは話に直接関係ないけど実は関係ある
- 各シーン考察が溢れそう(でも感じたままでも良い)
- 宮崎作品の簡潔なセリフ回しや場面展開が健在とは恐るべし(ここ重要)
画像はシアター入口のディスプレイ。
①事前情報完全なし
当日にパンフも無い常識外の情報統制で、鈴木敏夫プロデューサーの暴走とか、批判も含めて宣伝成功とか言われたけど、今回は原作絡みの宣伝ネタも無いし、話の展開を伏せるための予備知識ゼロが向いていたかも。
個人的には事前情報避ける派なので今回は楽だった。というか「避けたくても、つい見えてしまう」SNS時代では適切かも。多業種との大規模タイアップ前提のディズニーにはできない、制作主導が残るジブリだからできる手法とも思う。
②宮崎駿監督といえば
1980年代の「未来少年コナン」や「ルパン三世」(1期後半、カリ城、アルバトロス、さらパ)当時よりマニアから愛を込めて「宮崎ワンパターン」「うんちもおしっこもしないお姫様」「ロリコン」「マザコン」などとも呼ばれて来た、年齢にかかわらず少年のような映像作家。
例えば黒澤やワイダやグリモーは力強い映像を繰り出したのに老年期には形式主義に見えてインパクトが感じられなくなってしまったけど、宮崎駿は今も元ネタからイメージをどんどん創出できる映像作家なのだと改めて思った。年齢を考えるとこれ凄いのでは。
③良かったのは
ネタバレ回避で印象だけですが、
- 劇中で登場する名前は数人もいなくて助かった(^^;
- 前半は地味だなー、でもちゃんと展開していく
- あちこちの歴代宮崎アニメを連想するシーンはご愛敬
- ちょっとした少ないセリフがキャラや背景を感じさせる世界観
- 単純な善悪で割り切れない、次第に悪者側のモブまで愛を感じる宮崎イズム
多分意見が分かれるのは
- ちょっと暗め。漫画映画なトトロより、ハウルや風立ちぬやマーニな感じ。でもそれを「つまらない」と感じるか「色々考えさせられる」と感じるかは自由。
- 宮崎駿の自伝ではないか。観た後でネットで感想を見ると多い。でもそれを言ったら全作品自分を投影しまくりなので、この作品が特にそうとは言えない気もする。
- 最後の超短いエピソード。でも、これだけで判るし、一瞬の方が想像の余地があって「よしっ」と席で小さくガッツボーズしちゃいました。
(追記)賛否両論分かれる中で個人的に面白かった感想を勝手にご紹介
・映画出た本の中に講談社「世界名作全集 小公子」があったそうです。
「君たちはどう生きるか」を観てきました - Joy & Jura with Whippet Floren
・タイトルも内容も良いですね(^^)
『君たちはどう生きるか』を見て生きかたをすべて理解した - 蟻は今日も迷路を作って
・思わず納得しそうになるマザコン映画説(^^;)
感覚ばかりですみませんが以上です(ペコリ